歌会始

みなさんはもう歌会始に応募する和歌を詠んだだろうか。 日本人として年に一度くらいは和歌を詠んでみるのもいい。 今月末が締め切りなので、まだ歌を詠んでいない人は是非この機会にチャレンジしてみるのはいかがなものだろう。 ところで、知らない人もいると思うので簡単に説明しておく、「歌会始」とは毎年正月に宮中で開かれる和歌の会のこと。

宮殿松の間で厳かに執り行われる伝統の「歌会始」は、自然の息吹を感じながら営みを続けてきた日本人としての感覚に触れる一時である。 天皇陛下がお催しになる歌会の内、年始めにお催しになる会がこの「歌会始」であり、300年以上の間ほぼ毎年開かれている。 明治以降は広く一般からの応募を受け付けるようになり、その中から五首が選ばれ、民間人も「歌会始」に参加できるようになった。 ということは誰でも和歌を詠んで選ばれれば天皇陛下の歌会に参加できるということである。

一昨年、中学生の詠んだ歌が選ばれて話題になったのを覚えている人も多いと思うが、その中学生は高校に進学した後、去年も選ばれ、2年連続の参加という大挙を成し遂げた。 皇室と国民が一緒になって作り上げるイベントは他に例がなく、極めて価値のある会だと私は思う。 自分の詠んだ歌が仮に五首に選ばれなくても、年に一度和歌を詠むというだけでも十分に意味があり、そして楽しめるイベントではないだろうか。 和歌を詠むということは、普通だったら見過ごしてしまうようなちょっとした出来事に季節の流れとか、人間の心とかを感じ取って、五七五七七という限られた間にその心を詠みこむといういかにも素敵な仕事である。 私の会社では従業員全員がこの「歌会始」に応募することになっていて、ちょうど明日、週始めの全体会議の時間を歌会始の勉強会に充てることにしている。 いかにも優雅で楽しいではないか。

今年のお題は「春」。 宮内庁のホームページで過去の入選作品をチェックするなどして、傾向と対策を練ってみると良いだろう。 和紙に毛筆でしたためて、宮内庁に送付する。 9月末日の消印有効。 正月に宮中で会いましょう!